かみ合わせと全身症状、姿勢については、近年、多くの研究報告がされています。
突然ですが、あなたは家を建てるとしたら、どこをしっかり作りますか?
家の外観、間取りなども大切ですが、やはり家の土台である基礎工事が一番大切ですよね。
基礎部分が傾くと家全体が傾いてしまいます。
実は人のかみ合わせは家の土台と同じなのです。
かみ合わせが崩れると、姿勢が崩れてきます。人の健康にはかみ合わせが重要なのです。
○上下左右歯が均等にかんでいる
○筋肉や顎の関節に負担のかから
ない状態
症状
●頭痛
●肩こり
●腰痛 など
お口を閉じる3つの筋肉(口筋、内側翼突筋、側頭筋)の力が合わさった部分(合力上)に、最も生理的に咬合機能が発揮できる重心があります。それは上顎の歯、前から数えて5番目と6番目に相当し、下顎が最も安定する最小限のかみ合わせです。
この部分を『オクルーザル パワーゾーン』と言います。悪いかみ合わせは、このパワーゾーンにかみ合わせをあわせていくことで良いかみ合わせになります。
いいだ歯科クリニックでは足元からお口全体の治療をしています。崩れた姿勢では正しいかみ合わせや入れ歯を作ることが出来ません。そのためにオクルーザルパワーゾーン理論によるかみ合わせの診断、治療を主体に行います。
また、BS(バイオセクショナル)スプリントを用いたかみ合わせの治療は、短期間に多くの不定愁訴に有効性が認められます。
治療の手順
悪い癖を治す
- 片方の歯でかむ癖
- ほお杖
- うつ伏せ寝
悪い癖は治療後に症状を再発させることがあります。まずは悪い癖を治しましょう。 足元からの調整にHIRONOBAメソッド®を行っていきます。
左右の奥歯でかむ
食べるときに、右か左でかみにくい側はありませんか?
なぜ、かみにくいのか、オクルーザルパワーゾーン理論により歯のかみ合わせを診断します。左右の奥歯で噛むことが最大の治療であり、最大の予防になるからです。
【左右の奥歯で噛む】
@食べ物を口に入れる。
A半分に分ける。
B左右の奥歯で同時に噛む。
C意識して繰り返す。
左右の奥歯で自然に噛めるようになれば、多くの症状が改善されます。
症状が改善されれば治療の必要はありません。
BSスプリントを装着する
不定愁訴の多くが、寝ているときの歯ぎしりやくいしばりが原因となっています。2〜3ヶ月間、夜間のみBSスプリントを装着することで多くの場合症状が半減します。
BSスプリントをはずす
少しずつBSスプリントを装着する日数を減らしていき、最終的にははずします。
BSスプリントをはずしても再発しなければ治療は終了です。
再発した場合は、再発するまでの日数を調べ、再発しないように装着する頻度を減らしていきます。
BSスプリントの装着が面倒な方は、奥歯にプラスチックをのせて、10ミクロンという精密な咬合紙を使って、かみ合わせを調整します。
奥歯にのせたプラスチックがはずれたり、欠けたりする場合は、奥歯に金属などでかぶせます。
10ミクロンという精密な咬合紙を使って、かみ合わせを調整します。
この治療は、歯を削って金属をのせますから、不可逆的治療(後戻りできない治療)になります。